猫の種類を決める要素にはいくつもありますが、最も猫の個性が現れやすいのが「柄・模様」です。
ベースとなる色に赤が混じったり縞模様になったり、色が混じる割合や縞模様の入り方も千差万別なので、見ているだけで楽しいですよね。
さらに、被毛の長さも「長毛種」「短毛種」「無毛種」に分かれます。
この記事では、「猫の被毛の色とパターン」と、「被毛の長さ」について解説していきます。
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猫の被毛の色・柄・模様は何パターン?
猫の柄・模様はどのくらいのパターンがあるのでしょうか?
猫の被毛は、両親から受け継いだ毛色を決定する遺伝子の組み合わせによって、パターン(模様)の違いが生じると考えられています。
パターンは大きく分けて次の「6種類」あります。
- ベースカラー
- トータルシェル(トーティー)
- タビー
- ポイントカラー
- ホワイトスポット
- ティッピング
それぞれどのような模様なのか、写真を交えて詳しく見ていきましょう。
ベースカラー
猫の被毛全体に現れる「基本となる色」をベースカラーといい、大きく5色に分けられます。
- ホワイト(白)
- ブラック(黒)
- チョコレート(茶)
- シナモン(薄茶)
- レッド(赤茶)
ブルーの代表は「ロシアンブルー」
「ブルー」というのは、実は「ブラック」の仲間なんですね。
トータルシェル(トーティ)
さきほどの「ベースカラー」に加え、赤系統の被毛が散らばったように配色されたパターンを「トータルシェル(トーティー)」といいます。
日本ではサビ猫とも呼ばれていて、色は大きく3色に分かれます。
- ブラック(黒)
- チョコレート(茶)
- シナモン(薄茶)
サビ猫はメス猫が殆ど
遺伝的に、オス猫は珍しいとされています。
タビー
猫の被毛に様々な色が入り「縞(しま)模様」になっているのが「タビー」です。
タビーには大きく5種類あります。
- マックレルタビー(全身に明瞭な縞模様が入る)
- クラシックタビー(不規則な模様が全身を覆い、丸い斑点のような模様が入る)
- スポッテドタビー(ヒョウのように、大きさのそろった斑点が全身に入る)
- ティックドタビー(四肢、首、しっぽに縞模様が入り、体全体は濃い部分が不明瞭)
- アグーティ(ティックドタビーの縞模様がさらに薄くなった状態)
マックレルタビーの人気猫は「茶トラ」
茶色は英語だと「レッド」になるので『レッド・マックレルタビー』となります。
クラシックタビーの代表は「アメリカンショートヘア」
渦巻き模様が特徴的ですね。
スポッテドタビーの代表は「ベンガル」
斑点模様が野性的で美しい!
photo by seanmcgrath
ポイントカラー
耳、顔、四肢の先端、尾の毛色だけが濃いパターンを「ポイントカラー」といいます。
濃い部分と薄い部分のコントラストの差によって分類し、次の3種になります。
- ヒマラヤン(濃い部分と薄い部分のコントラストが強い)
- ミンク(濃い部分と薄い部分のコントラストが中くらい)
- セピア(濃い部分と薄い部分のコントラストが弱い)
ポイントカラー+美しいブルーの目を持った「シャム」
からだの末端部分が濃いのが特徴。
ホワイトスポット
猫の体の一部にのみ白い被毛が入ったパターンを「ホワイトスポット」といいます。
白い被毛がどのように現れるかで、次のように7パターンに分かれます。
- ミトン(四肢の先端に白が入っている)
- タキシード(顔、胸元、お腹に白が入っている)
- マスク&マントル(顔、胸元、お腹、四肢に白が入っている)
- キャップ&サドル(頭、背中、しっぽ以外の体全体が白い)
- マグピー(白がベースになり、ところどころ色が入った状態)
- ハーレクイン(マグピーに加えて、しっぽにも色が入った状態)
- バンパターン(しっぽと耳の付け根に模様が入り、体全体は白い)
白黒猫はよく見かけますね
顔の部分が白いと「ハチワレ猫」と呼ばれたりします。
ティッピング
ベースカラーの下にシルバーまたはゴールドの毛色が混じったパターンを「ティッピング」といいます。
毛に含まれるシルバーまたはゴールドの割合によって、それぞれ3種類に分類されます。
シルバー・ゴールドになるのは「根元」の方です。
シルバー系
- シルバーチンチラ(一本の毛の大部分がシルバー、先端部分だけがベースカラー)
- シルバーシェード(一本の毛の約半分がシルバー、残りの部分がベースカラー)
- シルバースモーク(一本の毛の根元だけがシルバー、大部分がベースカラー)
ゴールド系
- ゴールデンチンチラ(一本の毛の大部分がゴールド、先端部分だけがベースカラー)
- ゴールデンシェード(一本の毛の約半分がゴールド、残りの部分がベースカラー)
- ゴールデンスモーク(一本の毛の根元だけがゴールド、大部分がベースカラー)
我が家の猫たちは「ブラックスモーク」というらしい?
元々は5兄弟だった我が家の猫三姉妹(雑種)、黒の中に白が混じっているように見えます。
しかし良ーく見てみると、根元の方が真っ白、毛の先は真っ黒なんです。
白の割合によって、「グレー」に見えたり、「ブラック」に見えたりと不思議な毛色ですよね。
猫の被毛の長さと代表品種は?
猫は被毛の長さによって、「長毛種」、「短毛種」、「無毛種」の大きく3種類に分類されます。
それぞれどんな品種の猫がいるのか見ていきましょう。
長毛種の猫
- サイベリアン
- ノルウェージャンフォレストキャット
- ヒマラヤン
- ペルシャ
- メインクーン
- ラグドール
青い目が美しい「ラグドール」
短毛種の猫
- アビシニアン
- アメリカンショートヘア
- エキゾチックショートヘア
- オシキャット
- シャム
- ベンガル
- ロシアンブルー
ティックドタビーが美しい「アビシニアン」
無毛種の猫
「無毛」とはいっても、実際には柔らかい産毛に覆われていて、肌触りは滑らかです。
ただ、無毛なので暑さや寒さ、怪我、紫外線にも弱いので健康管理には十分気を配る必要があります。
- スフィンクス
- バンビーノ
- ピーターボールド
無毛種といえば「スフィンクス」
毛が無いので、目と耳が大きく見えます。
まとめ
いかがでしたか?
猫の模様って本当に個性的で美しいですよね(*^_^*)
あなたの猫選びに少しでもお役に立てれば嬉しいです♪